全国的に手足口病が流行っています。
大阪も警戒レベルを超えています。
今回は手足口病について、まとめました。
主にコクサッキーウイルスが原因の、夏に流行しやすいウイルス感染症です。
なじみのないウイルスですが、風邪などの原因にあるウイルスの一種です。
主な症状として、手・足・口の中に水疱性の発疹が出るのが特徴です。
だから手足口病。
分かりやすい名前です。
少しかわいい名前と裏腹に、感染力が強いです。
咳や唾液、水泡の内容物、便からも移ります。
■年齢にかかわらない基本的症状
口の中の痛みを伴う水疱・潰瘍
手のひら、足の裏、指などの発疹(水疱)
発熱(37〜38℃台のことが多い、出ない場合もある)
潜伏期間は3〜5日程度です。
これらの症状のうち、口の中の水泡や潰瘍が、痛くて大変です。
口の奥〜側面にできやすく、唇の外側(皮膚の部分)にはあまりできません。
はじめは赤い小さな斑点で、水泡に変わっていきます。水泡は中心が白〜灰白色になった小さな水疱(直径2〜3mm程度)です。
水疱はすぐに破れ、浅い潰瘍(アフタ性口内炎に似た白っぽい潰瘍)になります。
口の中の水疱は皮膚のものよりも破れやすく、実際に受診時には「水疱」ではなく「白っぽい潰瘍」として見つかることが多いです。数は数個〜十数個程度、時にそれ以上になることもあります。
痛みの程度は、手足の発疹よりも口内炎の方が痛みが強いのが特徴です
ヒリヒリ・しみるような痛みで、特に以下で悪化します
酸味の強いもの(柑橘類、トマト、酢の物) や、塩辛いもの 、熱いもの
痛みのピークは発症後2〜3日目頃で、その後1週間程度で治まることが多いです
子供では、この痛みのために「食べない」「飲まない」「よだれが増える」「機嫌が悪い」という形で現れることが多く、脱水につながりやすい点が要注意です
「食べない」「飲まない」「よだれが増える」「機嫌が悪い」という形で現れることが多く、脱水につながりやすい点が要注意です
点滴が必要な場合もあります
大人は症状として「喉の奥まで強い痛みがある」「食事がまったく摂れないほど痛い」と訴えることもあり、子供より重症感を訴える傾向があります
痛み軽減のためのアドバイス(対症療法)ですが、
冷たい食べ物・飲み物(アイス、ゼリー、冷たいスープなど)は痛みを和らげやすい
ストローを使う、あるいは飲み込みやすい形状にする
味の薄いもの、刺激の少ないものを選ぶ
痛みが強い場合、医師の判断でうがい薬や口腔用の局所麻酔成分を含む薬を処方することもあります
解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンなど)は発熱だけでなく口内炎の痛み軽減にも使われます
受診の目安になるポイント
痛みで水分が全く摂れない、半日以上排尿がない → 脱水のリスクが高く、点滴が必要になることもあるため早めの受診をお願いします。
次に、発疹の特徴は
見た目
紅斑(赤み)を伴う小さな丘疹として出現し、その中心に水疱を伴うのが典型的
手足では皮膚が厚いため、水疱が比較的つぶれにくく、口の中の水疱よりも観察しやすいです
経過
赤い斑点・丘疹として出現
中心に水疱を形成し
数日〜1週間程度でかさぶたにならず、自然に吸収されて消退(多くは瘢痕を残さず治る)します。
かゆみ・痛みについて
皮膚の発疹は、口内炎ほど強い痛みは伴わないことが多いです。
■お子さんの場合
特徴
5歳以下、特に乳幼児に多い
口内炎の痛みで食欲不振・よだれが増えることがある
保育園・幼稚園で集団感染しやすい
治療法
ウイルスに直接効く薬はなく、対症療法が基本です。
抗生剤は効きません。
発熱・痛みには解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンなど)を使います。
口内炎の痛みが強い時は、刺激の少ない飲食物(冷たいもの、薄味、のどごしの良いもの)を少量ずつ
脱水予防のため、水分補給が最も重要です。
注意して受診すべきサイン
半日以上おしっこが出ない、ぐったりしている
高熱が続く、頭痛や嘔吐を繰り返す
呼吸が荒い、けいれんがある
→ まれに髄膜炎・脳炎などの合併症があるため、上記があればすぐ受診してください
登園の目安
発熱や口内炎の痛みが治まり、普段の食事がとれるようになれば登園可能とされることが多いですが、園や自治体の基準に従ってください(発疹が残っていても登園可能な場合が多いです)
■大人の場合
特徴
大人は子供に比べてかかる頻度は低いですが、症状が重くなりやすい傾向があります。
大人の方が高熱になりやすいです。
また、強い喉の痛み、全身の発疹・水疱、関節痛などが出ることもあり、。
主に家庭内(子供からの感染)で罹患することが多い
治療法
こちらも対症療法が中心です
解熱鎮痛剤で発熱・痛みをコントロール
水分・栄養補給
発疹部位はかきむしらない(かゆみが強ければ医師に相談し外用薬を処方してもらう)
症状が重い場合は仕事を休み、安静に
注意すべき点
大人は爪の変形・脱落が数週間後に起こることがある(一時的で自然に治る)
高熱や強い倦怠感が続く場合は早めに受診しましょう。
▪️まとめ
・抗菌薬(抗生物質)は効きません(ウイルス感染のためです)
・症状が治っても便からは数週間ウイルスが排出されるため、排便後やおむつ交換後の手洗いを徹底しましょう。
・飛沫・接触感染するため、タオルや食器類の共用を避けましょう。
・一度かかっても複数の型のウイルスがあるため、再度感染することがあります。
・ウイルスの構造から、アルコール消毒が効きにくいウイルスです。
次亜塩素酸ナトリウムによる消毒や、石けんと流水でしっかり手洗いをし、予防しましょう。
・心配な症状(高熱が続く、意識がぼんやりする、水分が摂れないなど)があれば、我慢せず早めに医療機関を受診するようお伝えください。

