家で、お風呂は一番危険な場所⁈

2025.02.10

今シーズン一番の寒波は、すこし峠を越えました。

今回はヒートショックのお話です。

ヒートショックという言葉は、最近テレビでよく聞かれるようになりました。

ヒートショックとは、急激な気温の変化によって、血圧が乱高下し、心臓や脳にダメージを受けることです。

最悪の場合、死亡に繋がることもあります。

実は、高齢者のヒートショックによると思われる年間の入浴中の死亡者数は、

高齢者の年間の交通事故死者数よりも多いという結果が出ています。

実際、私自身が救急外来で診療を行なっていても、浴室で倒れて意識を失って搬送されてくる患者さんが、冬場には多くいらっしゃります。

でも交通事故より多いとは驚きです。

自宅のお風呂がそんなに危険だなんて、思いませんよね。

でも実は、家の中で、お風呂は一番危険な場所なのです。

居間はガンガンに暖房がついているのに、衣場や浴室はとっても寒いってことは、多いですよね。

私の家も、居間のドアを出ると、とっても寒いです。

お風呂って、家の中で北側の日の当たらない所にあることが多いですし、とっても寒いです。

寒い脱衣所で裸になり、もっと寒い浴室に入って行くと、

裸の体の中で交感神経が急激に刺激され、血管が一気に収縮します。

“縮こまる(ちぢこまる)”という関西弁がありますが、まさしく血管も寒がって、きゅーっと縮むのです。

お庭に水をまくときにホースを手元で潰す感じです。

そうすると、一気に血圧が上がります。

場合により40から50mmHgくらい上がるという研究もあります。

その瞬間に、血管の壁に大きな負担がかかり、

血管が裂けたり、血管の壁が剥がれたり、血管が詰まったりします。

そうすると脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、不整脈などが起こります。

これらは、命に関わる怖い病気です。

決して、高齢の方に限ったことではありません。

では、予防するためにはどうすれば良いでしょう。

急激な気温の変化をできるだけ避けることが必要です。

入浴前に、浴室や脱衣所を温めたり、一番風呂を避けましょう。

浴室暖房という方法もあります。

私がお薦めしている方法は、

脱衣の前、服のまま浴室に入り、

お湯をシャワーで浴室の壁にできるだけかけます。

そうすると、壁が温まり、壁からの輻射熱(ふくしゃねつ)で浴室全体が温まります。

服が濡れないようにしながら、出来るだけ多くの壁にお湯をかけましょう。

そして脱衣所や浴室が十分温まったところで、服を脱ぎましょう。

また、ヒートショックは湯船に浸かるとき、湯船から出るときにも起こります。

ですから、熱いお湯に一気につからないようにしましょう。

41度以下がいいでしょう。

入浴時間も10分くらいにして、長風呂も避けましょう。

熱いお風呂や、長風呂の後、湯船から出る時も出ようと立ち上がった時にふらっとすることがありますよね。

これは、体が温まって、血管が開いている状態の時に、急に立ち上がると血圧が下がっているのです。

頭に行く血液が一時的に減るので、貧血のような“くらっ” とする感じがあるのです。

この立ちくらみのような症状、ひどい場合は、気を失うこともあります。

ですから、ゆっくり出て、湯船の淵に腰掛け一休みしてから、湯船を出ましょう。

飲酒してお風呂に入ってはいけません。

ヒートショックが起こりやすいですから。

みなさん、冬場のヒートショックにくれぐれも気をつけてくださいね。

ノロウイルスの流行が始まってます

2025.01.28

現在増えていますノロウイルス胃腸炎について。

典型的な症状ですが、

半日〜2日くらいの潜伏期間があり発症します。
ノロウイルスは、まず胃の動きが悪くなるので、急な吐き気と嘔吐(もどすこと)の症状から始ままります。胃の動きが悪くなり、胃から先の腸に食べたものや飲んだもの、胃液が流れないので、胃が張った状態が続きます。そうして吐き気やひどい胃もたれのような状態がおこります。
吐き気がひどくて、顔をしかめて体をじっとできない場合もよくあります。
その後、水のようなシャバシャバの下痢が、遅れて始まります。
普通、ひどい嘔吐は1日〜2日で治ります。ただ吐き気が治っても、お腹がはって、食欲がわかない、ゲップがでるというのは数日続くことがあります。
下痢は少し長引きますが、それでも2日〜3日で治ります。
1週間くらい、水みたいな下痢や軟便(なんべん かろうじて形のあるゆるい便)が続くこともあります。
熱は、37度台、上がっても38度で、インフルエンザのように39、40度ということはあまりないです。
お腹は、それほど痛くはありません。
痛みがあったとしてもトイレで便を出すと、治る程度の軽いものが多いです。

病院で行う検査ですが、

空気の乾燥する今のような冬の季節に、嘔吐と水のような下痢があり、街中でノロウイルス感染が流行っていれば、ノロウイルス感染の可能性は非常に高いと言えます。
ノロウイスルは感染力が強いので、家庭内や施設内で瞬く間に広がります。
そうした場合、全身の状態がそれほど悪くなければ、受診されても検査はしません。
もっとも、ノロウイルスの迅速抗原検査が世の中にはあるのですが、検査することは可能です。ただ、使用する場面は限られています。
例えば、3歳未満、65歳以上、悪性腫瘍のある患者さん、臓器移植後の患者さん、抗がん剤や免疫抑制剤を使っている患者さんなどです。
これらの患者さんでは、保険を使って検査が可能です。
逆にそれ以外の患者さんでは、自費になります。
そういうことで、検査用のキットを置いていないクリニックや病院も多いと思います。
(保険が使える、上で述べた患者さんでも、実際は検査を行わないことも多いです。)
検査キットには、信頼性が100%ではないという問題もあります。
そして、一番大事なことがあります。
それは、ノロウイルスと診断したからと言って、ノロウイルスに特効薬がないことです。
原因がノロウイルスであったと分かることは、意味のあることなのかもしれませんが、インフルエンザのように『インフルエンザです。じゃあタミフルを使いましょう。』という風にはならないのです。
ですから診断する意味がどこまであるかは、医学の世界で議論されています。
実際、ノロウイルス以外の非常に多くのウイルスでも胃腸炎は起こります。胃腸炎である以上、ノロウイルスであろうとなかろうと、治療は同じ場合がほとんどなのです。さらに、流行時期なら、ノロウイルスの可能性が高いとして、治療するというのが現在の医療です。

治療です。

上で少し触れましたが、特効薬がありません。
そして、ノロウイルスによる胃腸炎は、ほとんどの患者さんにとって、一番しんどい時期を乗り越えられれば、数日で症状が良くなり、重症化する事が少ない病気です。
とは言いましても、症状は大変しんどいものです。
身の置き所がないほど、悶え苦しむ吐き気や、止まらない下痢など、とてもつらい症状です。
このしんどさを和らげるために、対処療法を行います。
対処療法とは、吐き気に対しては吐き気止め、下痢には整腸剤、発熱には解熱剤と言うふうに、個別の症状に対して、症状を和らげる個別の薬を使うことです。
脱水があれいば、点滴も行います。
吐き気止めを入れた点滴を行えば、体はずいぶん楽になります。
診察室で、あまりにも脱水があったり、吐き気で悶絶している場合は、点滴をして、症状を落ち着けて、飲み薬を処方して自宅で安静にしてもらいます。
下痢止めは現在の医学界では使わないことになっています。
水分は、スポーツ飲料を飲んでもらいます。
糖尿病があれば血糖が極度に上がる場合がありますが、そうでなければポカリなどをまさしく『チビチビ』飲むことをお勧めします。
一気に飲むと吐きますので、まさしくチビチビ飲むのをお勧めします。ちなみに抗生剤は効かないのですし、抗生剤を飲むことで下痢を悪化させる可能性があり、お出ししません。

 

高血圧

2024.12.28

血圧が高いと、血が流れる血管に負担がかかります。水圧が高いとパイプに負担がかかり、パイプの内側が痛んだり、パイプの継ぎ目で水漏れがおきたりするように、高血圧は動脈硬化や脳出血といった合併症を起こします。また、血を送るポンプ、つまり心臓にも負担がかかります。血圧が高いことが引き起こす、体の様々なトラブルを防ぐことが、血圧の管理の目的です。血圧が高いだけでは、自覚症状がない人がほとんどですので、高血圧の治療と言われても、その必要性を感じにくいのも、もっともです。

もちろん薬による治療に頼らざる得ないこともありますが、塩分量や運動習慣、減量などにより、薬を使わずに、高血圧を治療できる場合もあり、一緒に考えながら治療していきましょう。

糖尿病

2024.12.28

血糖が高いことが原因で、長い時間をかけて徐々に引き起こされる合併症を予防するために、どうすれば血糖管理がうまくいくか、患者さんと一緒に考えていきます。

糖尿病であることで、患者さんが生活で不便や、不利益をこうむらないように、一緒に考えます。
糖尿病でない人と同じ生活が出来るよう、治療法を考えていきます。

出来るだけ少ない薬で、出来るだけ経済的にも肉にも負担が少ない治療で、適切に安全に血糖管理ができるように努めます。

喘息・COPDといった慢性呼吸器疾患

2024.12.28

日常の息切れや呼吸のしんどさ、発作を起こした時に苦しさから、できるだけ解放されるよう、
そして呼吸器疾患を持たない人と同じように生活ができるよう、治療法を考えます。

発作の回数が少なくなるように薬の内容や生活を考えていきます。

タバコをどうしたらやめられるか、患者さんと考えていきます。

発熱や腹痛などの急な体調不良

2024.12.28

急な体調不良の影に隠れた、緊急的な治療が必要な病気を見逃さないようにします。
必要に応じて採血検査や画像検査を行います。

一般的な風邪や胃腸炎と診断されても、症状は大変辛いですね。仕事や家事、日常生活に大きな影響を及ぼします。

辛い症状を軽くできるように点滴や薬の調節を行います。

熱があっても、仕事を休めない人のために、症状にあった薬で、しんどい思いを少しでも楽にできるよう治療を行います。

腰・首・肩などの痛み

2024.12.28

痛みの原因を調べながら、適切な治療法を考えていきます。

神経根ブロックや、筋膜リリースなどを行います。 これらブロック注射は、初めての方には敷居が高いものです。針を刺すという治療は、どうしても怖いですし、受けるのをためらう気持ちはよくわかります。当院では、できるだけ痛くないように、患者さんの心の負担が少ないように治療を行います。

在宅医療

2024.12.28

住み慣れた自宅で生活できるということは、何にも変え難い素晴らしいこと、尊い選択だと思います。 どうすれば、自宅での生活が楽になるかを一緒に考えましょう。

例えば、一例を申し上げますと、
・薬の量を減らし、薬を飲む負担を減らしたい(薬の調整や減量を行います。)
・辛い痛みから楽になりたい(痛みの治療、ペインクリニック内科の治療になります。)
・いつまでも口から安全にご飯を食べたい
(嚥下内視鏡を使って、安全に食べられるかを確認します。)

こういった希望に答えられるよう診療します。
より満足ができる生活 楽な生活が出来るように、一緒に考えていきましょう。

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