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笑顔の森ブログ

インフルエンザと診断された方へ。

2026.09.17

 

 

 

インフルエンザと診断された方へ

 

発熱で受診されて、インフルエンザと診断される患者さんが、当院でも少しずつ、見られるようになってきました。

診察室では、できるだけ分かりやすくご説明するよう心がけておりますが、限られた時間の中では、十分にお伝えできていないこともあるかと思います。

 

ここでより詳しくご説明させてもらいます。

 

お薬

 

抗インフルエンザ薬は、症状が出てから48時間以内に始めると効果が期待できます。

1回で終わる薬と、1日2回・5日間使う薬があります。1回で終わる薬の方が、よく効くわけではありません。

熱や痛みには、医師の指示に従ってアセトアミノフェンを使用します。

市販の風邪薬や解熱鎮痛薬と重ねて飲まないでください。市販薬に含まれるアセトアミノフェンが重複することがあるからです。

抗生物質は、インフルエンザそのものには通常必要ありません。

 

自宅での過ごし方

 

水分を少しずつ、こまめに取ってください。

食べられるものを無理のない範囲で食べ、十分に休みましょう。

飲酒や激しい運動は控えてください。

咳やくしゃみがあるときは、マスクなどで周囲に配慮してください。

学校は、原則として発症後5日かつ解熱後2日を過ぎるまで休みます。幼児は解熱後3日が必要です。

 

再受診の目安

 

水分が取れない、嘔吐が続く、尿が極端に少ない

息苦しい、呼吸が苦しそう、胸が痛い

ぐったりしている、意識がおかしい、呼びかけへの反応が悪い

けいれん、意味の分からない言動がある

症状が急に悪化した

このような場合は、早めに医療機関へご相談ください。当院では、診察のうえ必要と判断した場合、点滴による水分補給や治療にも対応しています。

 

 

インフルエンザについて

 

インフルエンザは、突然の発熱、頭痛、関節痛・筋肉痛、強いだるさ、咳、のどの痛みなどが出る感染症です。

多くの場合は自然に回復しますが、抗インフルエンザ薬を使うと、発熱などの症状が続く期間を通常1~2日程度短くできることがあります。

 

1.抗インフルエンザ薬は、できるだけ早めに

 

抗インフルエンザ薬は、症状が出てから48時間以内に開始することが基本です。

48時間を過ぎると、十分な効果が期待できない場合があります。ただし、重症化するリスクが高い方や症状が強い方では、48時間を過ぎても治療を行うことがあります。

抗インフルエンザ薬が必要かどうかは、年齢、持病、症状、発症からの時間などを考えて判断します。

 

2.抗インフルエンザ薬の種類

 

代表的な薬には、次のようなものがあります。

 

● タミフル®(オセルタミビル)

飲み薬

基本的に1日2回、5日間

カプセルやドライシロップがあります

吸入が難しい方にも使用できます

 

● ゾフルーザ®(バロキサビル)

飲み薬

基本的に1回飲むだけ

タミフルなどとは異なる仕組みで、ウイルスの増殖を抑えます

年齢やインフルエンザの型などにより、使用を慎重に検討する場合があります

 

● イナビル®(ラニナミビル)

吸入薬

基本的に1回の吸入

正しく吸い込む必要があります

 

● リレンザ®(ザナミビル)

吸入薬

1日2回、5日間

正しく吸入する必要があります

 

● ラピアクタ®(ペラミビル)

点滴のお薬

基本的に1回の点滴

飲み薬や吸入薬が難しい場合などに検討します

薬によって、使い方や作用の仕組みが異なります。

 

3.1回で終わる薬と5日間使う薬の違い

 

1回で終わる薬は、5日間使う薬より強い薬という意味ではありません。

薬の効果は、使用回数だけで決まるものではありません。年齢、症状、発症からの時間、吸入ができるか、持病があるかなどを考えて選択します。

 

4.熱や痛みにはアセトアミノフェン

 

発熱や頭痛、関節痛などがつらい場合には、アセトアミノフェンを使用することがあります。

解熱剤は、インフルエンザウイルスを治す薬ではなく、熱や痛みを和らげる薬です。

市販の風邪薬や解熱鎮痛薬にも、アセトアミノフェンが含まれていることがあります。

そのため、病院でもらった解熱剤と市販薬を自己判断で重ねて飲まないでください。薬の箱や説明書を確認し、アセトアミノフェンが重複していないか注意しましょう。

 

5.抗生物質は必要ですか?

 

インフルエンザは、ウイルスによる感染症です。そのため、インフルエンザそのものを治すために、通常は抗生物質(抗菌薬)は必要ありません。

ただし、細菌性肺炎などを合併した場合には、抗生物質が必要になることがあります。

抗生物質が必要かどうかは、診察や検査の結果から判断します。

 

6.点滴が必要な場合は?

 

インフルエンザだからといって、必ず点滴が必要なわけではありません。

次のような場合には、点滴を検討します。

水分がほとんど取れない

嘔吐が続いている

脱水が強い オシッコが少ない

ぐったりして飲み薬が難しい

全身状態が悪い

 

飲み薬や吸入薬が難しい場合には、ラピアクタという点滴タイプの抗インフルエンザ薬を投与することもあります。

当院では、診察のうえ必要と判断した場合、点滴による水分補給や治療に対応しています。

「水分が取れない」「薬を飲むのもつらい」という方は、無理をせずご相談ください。

ラピアクタも用意しております。

 

7.自宅での過ごし方

 

インフルエンザのときは、十分な休養が大切です。

水分を少しずつ、こまめに取る

食べられるものを無理のない範囲で食べる

十分に睡眠をとる

飲酒や激しい運動を控える

咳やくしゃみがある場合は、マスクなどで周囲に配慮する

家族とのタオルの共用を避ける

熱が下がっても、すぐに無理をしないでください。解熱後もしばらくウイルスを排出することがあります。

 

8.学校はいつから行けますか?

 

学校・幼稚園などでは、法律上、

「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで」

出席停止となります。

幼児は、解熱後3日を経過する必要があります。

熱が下がった翌日に登校することはできません。発症日と解熱した日を確認し、登校日を判断してください。

 

9.合併症と再受診の目安は?

 

インフルエンザでは、まれに次のような合併症が起こることがあります。

肺炎

気管支炎

脱水

中耳炎

インフルエンザ脳症

次の症状がある場合は、早めに医療機関へご相談ください。

息苦しい、呼吸が苦しそう、胸が痛い、水分が取れない、尿が極端に少ない、意識がおかしい、呼びかけへの反応が悪い、けいれん、意味の分からない言動がある、急激に状態が悪化した

などです。

小さなお子さんに意識障害、異常な言動、けいれんなどが急に出た場合は、インフルエンザ脳症の可能性もあるため、速やかに受診してください。

 

最後に

 

インフルエンザの治療では、どの薬が一番強いかではなく、その人に合った薬を適切なタイミングで使うことが大切です。

1回で終わる薬もあれば、5日間使う薬もあります。1回で終わる薬だからといって、5日間使う薬よりよく効くわけではありません。

薬の使用と同じくらい、水分補給と十分な休養が大切です。

「水分が取れない」「薬を飲むのが難しい」「点滴を受けたい」などの場合は、無理をせず当院にご相談ください。

当院では、診察のうえ必要と判断した場合、点滴による水分補給や治療にも対応しています。

 

よろしくお願いします。

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